多発性骨髄腫 用語集
【編集協力】千葉大学医学部附属病院 血液内科 科長・診療教授
堺田 惠美子 先生
体内に入ったり、発生したりしたもので、体の組織になじまないもの。
高額療養費制度などの医療費負担を軽くするための公的制度。
病気の症状が落ち着いて、安定した状態。
定期的に通院して検査を行い、病気の再発や進行がないかを確認すること。
体内をめぐる体液で、酸素や栄養の運搬や、けがをしたときの止血、細菌やウイルスなどの病原菌からの防衛などを担う。
血液細胞の一つ。出血を止める機能を担う。
何らかの原因で血液中のカルシウムが増えている状態。口の渇き、吐き気、便秘、意識がもうろうとするなどの症状が現れる。
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1カ月で上限額を超えた場合に、その超えた額を支給する制度。
体の中に入ってきた病原菌やウイルスなどの異物と戦うタンパク。
専用の針を骨髄に刺して骨髄液を採り、腫瘍細胞の有無や骨髄内の血液細胞の密度や比率、形の異常の有無を調べる検査。
骨がもろくなっている部分。腰痛などの痛みや、転んだりぶつけたりしていないのに骨折することがある。
苦境にある人や団体に力添えをして、助けるための制度。
あらかじめ自分の造血幹細胞を採取して冷凍保存し、治療後に再び体内に戻すこと。
病気に関連した症状や、治療によって起こる可能性のある副作用や合併症・後遺症などを予防し、症状が出た場合にはその症状を軽減させるための治療やケア。
血液中の老廃物や塩分をろ過して尿として体の外に排出する機能を担う臓器。さまざまなホルモンを産生する役割もある。
病気の診断や治療法の選択などについて、主治医とは別の医師に助言を求めること。
高額療養費制度の仕組みの一つ。1回分の窓口負担は上限額を超えていなくても、複数の受診や、同じ世帯の他の人(同じ医療保険に加入している人のみ)が受診した際に窓口で支払った分も、1カ月単位で合算できる仕組み。
血液細胞の一つ。酸素を体の各部に運ぶ働きを担う。
細胞の核の中にあり、DNA(デオキシリボ核酸)とヒストンと呼ばれるタンパクとの複合体。
すべての血液細胞になることができる細胞。血液細胞はこの細胞からつくられる。
多発性骨髄腫の主な症状である高カルシウム血症(hypercalcemia)、腎機能障害(renal insufficiency)、貧血(anemia)、骨病変(bone lesion)の総称。
Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略。エックス線を体の周囲から当て、輪切りの断面画像を撮影する。
Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略。強い磁石と電波によって、体の内部を撮影する。
Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略。がん細胞が通常の細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質があることを利用し、放射性フッ素を付けたブドウ糖を注射して、全身の細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を撮影する。
Quality of Life(生活の質)の略。世界保健機関(WHO)はQOLを、個人が生活する文化や価値観において個人の目標や期待、基準や関心との関わりから得られた、個人の認識に基づくものと定義している。